看護チームにおけるリーダーのポジションは、看護方式によって変わってくるでしょう。
日替わりのチームナーシングでは、リーダーもメンバーも毎日かわり、役割を果たしていけるリーダーが育つのは難しくなります。
リーダーが育たないチームというのは、方針が欠如し、指導者不在の活動を強いられることになり、課題の達成や問題解決の看護過程を展開するのは困難です。
固定チームナーシングの看護方式の目的は、患者への責任を持ち、看護を継続して行うこと、やりがいを感じる主体的な仕事を行うこと、リーダーやメンバーを育成することです。
固定したリーダーとメンバーが1年以上は共に活動し、チーム目標をもち看護活動をすることが前提です。
さらに、リーダーとメンバーは、継続して患者を受け持つ看護師を互いに支援することになります。
そのため、日々のリーダーというのも存在します。
こうした固定チームの日々のリーダーになる可能性は、若い看護師にもあります。
日々のチームリーダーの重要な役割は、その時々の状況に応じて仕事の優先度を決め業務を遂行していくことです。
先見の明があり、担当業務を全体的に把握して優先順位を見極めたうえで業務を進めることは、難しいでしょう。
しかし、大前提として、人の命にかかわるものを最優先にすることに変わりありません。
重症や急性期にあたる患者を訪室し、直接かかわって状況判断をします。
そのうえで、時間に指定のある報告や指示、伝達は余裕をもって実施し、時間を守ることが大事です。
そして、簡単にすぐできる仕事を片付けて業務を整理していけば、余裕ができるので柔軟な対応もしやすくなります。